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07 続々・松山大学ダンス部!

文責:森本アリ+森本万紀子



dance+への私たち夫婦の寄稿第2弾は再び、松山大学ダンス部! 今回は彼らの定期公演に合わせ、神戸より船で夜間往復の4泊3日の訪松山記でございます。

2005年11月13日(日)14日(月)2日間にわたって、松山大学ダンス部定期公演、『DanceScene17 Station』が愛媛県民文化会館サブホールで行われました。連日ゲネプロから観せてもらい、計4回延べ10時間程観せてもらったのだけど、やはりというか予想以上に素晴らしく、4度目で終わるのが惜しかった……。

公演は相当ボーダレス。コンテンポラリーあり、ファンクあり、冒険劇あり、チア(!)あり、オタク(?!)ありな3部構成2時間半! っていうか、すごく「コンテンポラリー」って言葉自体が体感できるバリエーションでした。

まず驚くのが、松山の住民の熱意。部員も相当数だから家族・友人だけでも大した人数になるかもしれない。でも僕らがゲネを見終わった開場1時間半前の時点で、すでに並んでる人達が……。開場30分前には200人あまりの長蛇の列! それに応対するスタッフも気持ちが良い(ハードな部活動に様々な理由で辞めてしまった元部員やOBOGが手伝いにきてるらしい。いい話)。そして、キャパ1000人の会場は立ち見も出る盛況ぶり。客層は老若男女入り乱れ、中高生も多い。

この状況で僕らのワクワク感も最高潮に達し、始まった公演は、しょっぱなから男子全員で構成されるキッチュでポップでパワフルでキモカワイイ「チア☆ボーイズ」。この“つかみ”で会場は手拍子と喝采に包まれる。やっぱり、ここにはダンスの初期衝動が残ってる! 上手いし面白いしキマッてる。そして最重要な「本人たちの楽しさ」が伝わってくる。(アリ)

以下、監督・大野八重子さんのコメントを交えながら、演目ごとに公演の様子を追っていきたいと思います。


01 俺達だって…☆
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
男子部員15名全員で構成される「チア☆ボーイズ」。4年前の定期公演で男子チームが創った作品が、メンバーが入れ替わりながらも、いつの間にか4年連続でシリーズと化している。今年のヴァージョンは4回生が中心となって創りました。「ノーギャラ・タダ飯」をキャッチフレーズに、社交ダンスパーティーや商工会議所の宴会などなど、あちこちへ出張ダンスにも呼ばれることが多い人気グループ。ギャラが出れば貯金。だから通帳も持っている。お衣装作りも手縫いでせっせと励んでいます。(マキ)

大野「ひとりひとりがそれぞれ魅力的な表情をしないと。ただ単にニコニコしててもダメやし、ヘンなことをして、ウケをとったらイイというわけじゃないから。やっぱりこういう作品ってお客さんに媚びたらおしまいやと思うんですね。サービス精神は必要だけど媚びたらいかん。この子たちは、自分たちがチアをやってるのが大好きで、やってる自分も好きで。“チア”ですから人の応援をするわけなんだけど、なんか自分で自分を応援してるような(笑)。で、見てくれた人がニコニコしてると、それがまた自分に返って来る。なんかそんな感じですね。チアの持ってるあのエネルギーというのは、すごくいいですね。自分たちも元気になれて、周りも元気になれるっていうのは素敵なことやと思うし」

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