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日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物


12 京都の夏の体感温度 1

数あるダンスのレッスンやワークショップの中で「京都の暑い夏」の特色をと言うなら、その独特の開放的な雰囲気が真っ先に挙げられるのではないかと思います。これはおそらく、講師陣の半分近くが、世界の異なる地域でインディペンデントに活動をしているエイリアン(異邦人)であることにもよるのでしょう。が、ダンス修行の場を、多様な身体がコミュニケーションを学ぶ場と捉えるなら、ダンス・コミュニティにとってのエイリアンの出入りが少なくないことも、フェスティバルの魅力をなす要素の一つではないかと思われます。中でも、明らかに踊る以外のことにカスタマイズされている身体を持つ人々が集まるのが、開講して以来人気の 「ビギナークラス」 です。

→5月4日のビギナークラスの参加者がふだんしていること (交流会でのお話より)
「ヨガをやっています。体の可能性をもっと知りたくて来ました。」
「美術モデルの仕事をしています。体をもっとうまく使えるようになりたいと思って参加しました。」
「ふだんはバレエをやっているのですが、モダンやコンテンポラリーも見るのが好きです。」
「舞台役者をやっています。稽古では鈴木メソッドを用いているのですが、追求するほどに行き詰まってしまうところもあって。コントロールしようとするのではなく、感覚で動かすということがやりたくて来ました。」
「仕事でフィットネス器具をつくっています。なので体のことに興味があって、なおかつ舞台芸術を見るのも好きなので。去年初めて参加したらはまってしまい、今年は2回目です。」
「中学校のダンス部に所属しています。先生に『踊りがうまくもないし下手でもない』と言われて、何が足りないかわからないので、いろんな経験をしようと思って来ました。」
「演劇が好きでよく見ていて、興味があったので。」
「京都で役者をめざしているのですが、体に自信がなくて。」
「水戸の芸術館で舞踊学校に2年通っていました。」
「近いので、体を動かしたいと思って。わたしはコミュニケーションがあまり得意ではないので、日常でも生かせるんじゃないかな、と。」
「役者をやっています。ダンスのワークショップに参加して発表公演もしました。でも発表までに作品として詰めてゆくことに追われてちょっとしんどかったので、もう一度別のかたちでダンスがしたかった。」
「身体や舞台に興味を持ちだしたところなので。」
「小さいときにモダン、大学でジャズをやっていました。去年ここのワークショップを受けて新鮮だったので、また参加しました。」
「坂本さんのワークショップに参加しています。踊りをずっと続けていて、表現を模索するために、いろんな人の方法を見たいです。」
「ヨガをやっているのですが、作ることが面白そうなので参加しました。」
「近くで働いてて、カフェでチラシを見つけました。体の使い方などがちょっと気になったってこともあって来ました。」
「仙台に住んでいますが、京都に友達が多いこともあって、この時期は、ダンス修行と友達に会いに来ています。」


このように、ダンス経験はさほどないという人たちにとっては、踊ることへの入り口となり、多少経験のある人は、いつもと違う体の使い方、意識の仕方を横断的に体験できるビギナークラス。そこではどんなことが行われているのか、交流会でのやりとりも交えてたどってみたいと思います。

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