File#13
book cellar amus (ブックセラーアムズ)/ amus arts press
大阪市北区西天満2-8-1 大江ビルB1F(B6)
TEL. 06-4709-7082
http://www.interform.co.jp/amus/
amus@interform.co.jp
営業時間 11:00〜20:00(火曜のみ12:00〜)
定休日 日曜日・第4木曜日
たまたま前回につづき、もうなくなってしまう “ハコ”・・・
頭にひっかかっていたのは、メールマガジンがきっかけだ。
ブックセラーアムズ・メールマガジン
ブックセラーアムズの新着書籍情報、イベント情報、セールのお知らせなどを
不定期(月に2-3回程度)にお送りします。
新着書籍情報は、サイトやamus news(紙ヴァージョン)でのご案内よりも、
より早く、より多くの書籍をご紹介します。
個人的なことだが、PCの調子がずっと悪く、データもパンク気味かな、軽くしようと
ディスク内を掃除でも・・・と試みたのがそもそもの失敗だ。
こういう時、ジブンはまさしくアナログ人間だと実感する。
何とな〜く実行してしまったら、もうもとには戻らない。
なぜか、わけもわからないまま、主にデータの集積庫たるメールソフトが全く開かなくなった。
アドレス帳も・・・今もそのままになってしまっている、どうしよ。
book cellar amusさんからのメルマガも9月に入ってからのものだと思う。
確認するすべもなく、記憶だけがたよりだった。
PCメールがおかしくなる前に届いたニュース。
え!? 閉店。・・・なくなってしまうん?
残念も何も、まだ行ったことがないのだ。
映画館にさえ、大阪は遠しと行かなくなって久しい。
ましてや、本屋さん。わざわざ足を運ぶということはまず、ない。
#1
ちょうちょぼっこさんの時にもふれたが、
本に関しては、和歌山在住の時点であきらめのアイテムになっている。
今は、ほとんど本屋(地元の)には行ってない。
特に、この夏の間は、どちらかというとできるだけ海辺でいたい、と
インドア派だったジブンが週に2〜3回、
週末のイベントには必ず、新和歌浦にあるバグースやその界隈に通った。
用事以外は、ほとんど大阪に出ることもなかった。
そうこうして日々に紛れながら、ふと思い出した。
この機会に行くしかない!
“トコトコ”のお願いの際、ジブンのこのいきさつを伝えた。
電話口で対応いただいたのは、石川(あき子)さん。
実は、その1ヶ月くらい前にメルマガで見て気になったイベントについて
メールでコンタクトをとったことがあった。
アニメーション作家・ヤン・シュヴァンクマイエルさんのパートナーで
彼の作品でも美術担当のエヴァ・シュヴァンクマイエルさんの展覧会だ。
ちょうど、アニメーションの上映会を考えていた頃だったのと
映像に関わるイベントだったのでひっかかった。
彼女の原画による映画「アリス」のポスターも以前、買って持っている。
即座に行きたい〜という思いと(結局、タイミングが合わず終了してしまった)
この機会にもっとお知らせしたい〜という気持ちから、
ジブンの編集するフリーペーパーflowsに情報を掲載したいと思ったのだ。
それっきり失礼したままになっていた。
あの時、石川さんとやりとりしていたかは確認もできないまま、
今回も、突然のことながら快く了承していただいた。
思えば、“ トコトコ”はこの軽さがイイ。
訪問する日は石川さんはちょうどお休みで、
残念ながらお会いできないとのことだったが、さっそく出かけて行った。
淀屋橋の駅に着いて梅田方面に向かって橋を渡る。
ココに来るのは、約半年ぶりくらい?
大阪市役所(建物がなかなかいい感じ)を右手に通り過ぎ、その界隈をめざした。
ちょうど1年前、みぽりん(#3チャクラ
を参照)に
この近所にあったとあるギャラリーに連れて来てもらった際、
ココにbook cellar amusという本屋があるのだ、と
通りすがりにおしえてもらった。
その時は、すでに夜だったのであんまり建物もその界隈の様子も
よくわからなかったのだが、何となくこの辺・・・と記憶にはあった。
HPに掲載していた地図をたよりに、歩いて行った。
ギャラリーもいくつか入った、これまたいい感じの旧いビルディングがあった。
ビル内でも、すぐにわかりやすいところにあるのではなく、
案内版にしたがって地階へと降り、探しながらようやく扉の前にたどり着いた。
少し早く着いたので、気分はまるっきりお客さん、で店内を一周した。
・・・なんで、もっと早く来んかったんやろ?
洋書は特別、興味があるわけではないが、
ざっとみても、アートに関する雑誌をはじめ、書籍、絵本等々、
わくわくするようなものがいっぱい・・・
まず、いま住んでいる和歌山では入手しづらいものばかり。
ふと気がつくと、聞き覚えのある音楽が・・・
店内に、ジブンの愛聴盤の中のひとつ
サイコババの『on the loof of kedar lodge』が響きわたっている!
おそらく、前回の#12の記事からのリンクでチェックされたのであろう。
粋なはからいに、ちょっと感動 + 一気に親近感を覚えた。
カウンターに入っていた福本(泰代)さんに声をかけた。
CDは彼女のものらしい。
amus arts pressの事務所(お店とは別の部屋らしく)から呼んでいただいて
ハジメマシテ、とお会いした濱田信義さんは、
お店の方・・・というより、編集者、と聞いて納得がいく、
寡黙だがすごく重みのある風情。
無言だと一見気難しそうだが、とてもあったか味があって・・・
話をしながら、なんだかジブンの軽さが恥ずかしくなりつつ、
そういうのも含めてすっぽりと包んでくれているように感じた。
編集者としてのキャリアは、ベテランで京都書院という美術出版社
=実は、現在休止中という事実はちょうちょぼっこさんのBBSで
話題になっていたので記憶にあった
で永年編集に携わっていたらしい。
ちょうど4年前の1999年10月、オーナー(は別の方)のお誘いがあって
本屋さん=ブックセラーアムズをたち上げ、
翌年の春から、出版=amus arts pressを始められたのだそうだ。
濱田さんは、お聞きするとひとまわり程、年上だった。
書店員からはじめ、30年ちかく、本の業界に携わってこられたことになる。
HPをチェックしてきたくらいで、ほとんど前知識もないままココに来て
何で、ジブンがbook cellar amusさんのことを知ったのかが確認できた。
紙モノ好きなので、どこかのショップやカフェに行くと必ず、
情報収集も兼ねてセレクトしないまま、チラシの類はゲットしてくる。
その中に、よくフリーペーパー“amus news”が入っていて目にしていたのだ。
シンプルなデザインだけど、しっかりとしたつくりで
掲載されているイベント(展覧会やトーク等 モロモロ)も面白そう・・・
最近は特に、ひっかかるモノが多かったこともあり、
メールマガジンに登録し、情報だけはチェックしていたのだ。
そうして、まず始めにチェックをしたのだが、やはり情報コーナーが充実している。
映画やアート・イベントのポスターもはられていて、
ジブンが欲しいようなフライヤーやフリーペーパーがちゃんとあった。
店内には、ギャラリー・スペースやカフェコーナーもある。
昨年一度だけ訪ねたことがある、
京都にある有名(!)な恵文社一条寺店さんをちょこっと思い出した。
恵文社さんにカフェはないが、ココをすっきりと1 floor にした感じ。
奥のギャラリーの一室では、松岡正剛「千夜千冊・一冊一物」という
本の題をテーマにした書が展示されていた。
※以下、HPインフォメーションより転載
book
cellar amus(ブックセラーアムズ)は、
ギャラリーやアンティークショップが集まる大阪・西天満にあります。
洋書を中心に、美術・写真・デザイン
建築・インテリア・ファッションに関する本、
詩集・絵本などを扱っています。
小さなカフェとギャラリーも併設、どうぞゆっくりとお過ごしください。
喫茶 OPEN(月〜金 11:00-19:30 火のみ
12:00-19:30)
-MENU-
コーヒー (H / I) 00
カフェ・ラテ (H / I) 00
カプチーノ 00
エスプレッソ 00
紅茶 00
アールグレイ / イングリッシュアフタヌーン 00
ハーブティー 00
シチリアオレンジジュース 00
ビスコッティ
-event schedule-
★gallery
7/25(金)〜 8/27 (水)
「エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーのチェコ・アニメ・ポスター」展
チェコ出身の画家であるエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーは、パートナーの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルの作品で美術を担当するだけでなく、ヤンとともにオブジェ、コラージュ、セラミックなどの作品を制作し、世界各地で展覧会を開催しています。
ヤンの映像作品「アリス」「快楽共犯者」「ファウスト」「オテサーネク」のためにエヴァが描いたポスターは、映像の強烈な個性に呼応したドラマチックなもの。
迫力のドローイングのポスターは、チェコの首都プラハの街の濃密な空気も伝えてくれるようです。
これらのポスターの展示・販売とともに、エヴァの画による絵本「オテサーネク」(水声社刊)をはじめ、チェコのアニメーション・デザイン・写真・建築などの関連書籍を集め、人間の創造力を駆使して生み出されたチェコのアートの魅力をご紹介します。
8/29(金)〜 9/24(水) 松岡正剛
「千夜千冊・一冊一物」
「本こそいまもなお無限の可能性を秘めたメディアである。」
20代でインターネット時代を先駆する伝説の雑誌『遊』を創り、その後も文化と技術とアートを
自在につなぐメディアの実験を展開してきた松岡正剛は、いま改めて「本」に取り組んでいる。
毎日1冊の本を取り上げて書き続ける「千夜千冊」もそのひとつ。
夜毎紡ぎ出す5000字もの文章は、1冊の本にひそむコスモスを照らし、
本から本へのめくるめくワールドツアーを疾駆する。
そんな松岡正剛の本づくり、本の手すさび、本のトランスアート、本の書画をとりまぜて、
「本」という方法を大胆に遊んで見せる特別展を開催。
松岡正剛「本を過客として」
9/13(土)午後6時より 定員50名(要・予約) 料金1500円
東京赤坂に五万冊の蔵書とともに編集工学研究所をかまえる松岡正剛は、
読書はまさに編集であって、しかも恋愛であり格闘技でもあるという。
稀代の遊書家が、本をめぐって縦横無尽に繰り広げるハイパートーク。
*ホームページアドレス http://www.eel.co.jp/
*千夜千冊アドレス http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html
9/26(金)〜 10/22 (水) 鬼海弘雄
『PERSONA』
写真を撮り初めて30年、ずっと市井の人のポートレイトをその真ん中の柱にしてやってきた。
この、人(person)や人柄(personality)などの語源をタイトルにした『PERSONA』は
私にとって7冊目で、肖像写真集としては、「王たちの肖像」「や・ちまた」につづくものだ。
長い間、ひとの正面に立ってカメラをかまえてきたが、今でも、いつでも知らない人に
レンズを向けるには「勇気」がいる。ただ、ひとがひと(他人)にもう少し興味を持てば、
この現代というかたくなった世間がすこしゆるみ、たしょう生きやすく、面白くなるのでは
という妄想に煽られ、シャッターをきっている。
もうちょっとひとを好きになるようにと!
9/29(月)午後6時より 定員50名(要・予約) 料金1500円
『詩とジャズの遙かなる愉悦への旅』 白石かずこ×沖至 ライブ
10/4(土)午後6時より 定員50名(要・予約) 料金1500円
鬼海弘雄(写真家) 『ポートレイトを撮りつづけること、または人をくどくということ』
※以下、open DMより転載
Book
Cellar アムズ 1999年10月1日(金)オープン
静寂と安らぎ、熱情と希望・・・。
さまざまな思索を包み込む
ワインセラーのように
書籍や写真集、画集、版画など
アート作品が静かに寝かされています。
Book Cellar アムズでは、
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
お気軽にお立ち寄りください。
都築響一展 編集・企画ブックフェアー
1999年10月1日(金)−10月30日(土)
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