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 上方舞の若きリーダー山村流六世宗家山村若、華と実力を兼ね備えた歌舞伎役者六代目上村吉弥。ダイナミックでデリケートな二人の演者が、この夏、新たに創りあげる上村吉弥自主公演「みよし会」での『浪花の四季』。上方舞の楽しみどころをふんだんに、山村若が振りを付け、彩(いろ)とりどりの浪花の四季を芸妓の上村吉弥が艶やかに舞う。その最初の稽古のあと、古典の世界ではまだまだ若い二人が膝を交えて大いに語りました。

上方舞 山村流 宗家。
昭和三十九年四月二十七日、宝塚歌劇団脚本演出家(現・理事)植田紳爾と、山村流五世宗家・山村糸の長男として大阪に生まれる。 大阪芸術大学 舞台芸術学科卒業。
平成四年一月、早逝した母に五世宗家を追贈し、六世宗家 山村若を襲名する。
一門の「舞扇会」を毎年主催する他、「山村若の会」で古典の伝承と、創作活動にも取り組み、上方舞の若きリーダーとして歌舞伎、文楽、宝塚歌劇の振付・舞踊指導などでも意欲的に活躍する。
平成13年文化庁芸術祭新人賞受賞ほか受賞は多数。
松竹・上方歌舞伎塾 上方舞講師
宝塚音楽学校日本舞踊講師
兵庫県立宝塚北高校 演劇科非常勤講師
国立文楽劇場 養成科講師

日本舞踊 上方舞 山村流ホームページ
和歌山県出身。屋号は美吉屋。門閥の厳しい歌舞伎界において、資質と努力により幹部に昇進した逸材で上方歌舞伎若手の指針ともいえる人。華があり安定し た実力に加え、上方の役者らしく女形から立役までと芸域も広く東西の舞台で活躍中。
平成13年には初の自主公演「第一回みよし会」を大阪ドーンセンターで開催、松竹新喜劇の名作「銀のかんざし」の主人公・お勝を歌舞伎の女形として新たに表現し絶賛された。
本年(平成14年)は、8月17日(土)、18日(日)ワッハ上方にて「第二回みよし会」を『後の梅川』『浪花の四季』の二本立てで開催する。『後の梅川』は“封印切”から“新口村”と、上方狂言代表作のヒロイン梅川の、その後を描いた異色作で、今回が34年ぶりの上演となる。また、『浪花の四季』は、山村若振付による上方舞の楽しみ所をレビュー形式に仕立てたものと今年も話題を呼んでいる。
1973年 片岡我當に入門、大阪・新歌舞伎座で初舞台を踏む
1986年 「咲くやこの花賞」「十三夜会賞」「府民劇場奨励賞」
1987年 名題昇進
1993年 前名の片岡千次郎から六代目上村吉弥を襲名
1998年 「国立劇場奨励賞」「和歌山県文化奨励賞」
2003年 重要無形文化財歌舞伎保持者認定

上村吉弥ホームページ

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