1960年 大阪生まれ。 1978年 旭堂南陵に女流講釈として入門。 1979年 初舞台。 1981年 漫才師内海カッパに師事。 現在、大阪で唯一の<女道楽>で舞台や落語会に活躍。 1982年 桑原ふみ子(杵屋柳翁)に師事。 1996年 咲くやこの花賞 本業の「女道楽」のみならず、貴重な「寄席囃子」の継承者として、また、「南京玉すだれ」「寄席の踊り」と、その芸域は多岐にわたる。 三味線を弾きながら語る舞台は、ほのかな色気と話術、三味線の 抜群なセンスで、根強いファンが多い。また、「天神祭」の「落語船」や「彦八まつり」で、豪快に双盤を鳴らす姿も勇ましい。 生い立ちから、今まで師事してきた師匠たちの話、寄席の話、三味線の話…それらの中から、内海英華の素顔と、芸に対する飽くなき探究心の源を探る。
文 石淵文榮
英華「私は、その『たぬき』をいただきに、師匠のとこへお稽古に伺ったんやけど、朝の10時から夕方の5時6時までずっとお稽古してくれはるという…」 ずっとですか!? 英華「はいっ!お昼ごはんをいただいたりはするけど、昔の寄席の話を聞いたり、“こんな面白い唄があったんやで”って、間にちょっとやってくれはったり」 なんと贅沢なっ! 英華「すっごい贅沢でしょう?」 他にお弟子さんはいらっしゃらなかったんですか? 英華「他にはいらっしゃらなかったし、そういうお稽古やった」 週に何回ぐらい行ってはったんですか? 英華「週に1回は必ず。行ければ2回は伺ってた」 ええなぁ