log osaka web magazine index

 

秋のCoco de Nohが、いよいよ来月からはじまります。

さて、第一回は、「メロディじゃない?能の笛を聴く」です。
能の笛は、よく、能の囃子で唯一のメロディ楽器と紹介されていますが、実際は、メロディラインが重要なのではなく、リズムを重要とする演奏法です。
それは、能囃子の構成する笛、小鼓、大鼓、太鼓を<四拍子(しびょうし)>と別称することにも表れています。

ゲストは、名古屋在住の笛方(藤田流)、竹市学(たけいち・まなぶ)。
リズム感はもちろん、音色の美しさにも際立った冴えをみせてくれる若手です。
映画『梟の城』のエンディングでは、キャストやスタッフのクレジットが映し出されるバックに竹市学の笛が流れ、普段なら帰ってしまう観客が、その美しさに聴き入っていたのを目の当たりにしたことがあります。
能の笛の話、幼い頃から今までの話、能に対する姿勢、舞台のこと…さまざまな話の中から、竹市学の笛の魅力に迫ろうと思っています。
この日のゲストは、ほかに、シテ方(観世流)の味方玄(みかた・しずか)と、小鼓方(幸流)の成田達志(なりた・たつし)。
敢えて、鼓を小鼓だけにして、能囃子のフル編成にしなかったのは、要素を絞り込むことによって、それぞれの魅力を抽出したいからです。
笛のみの演奏はもちろん、人の声と縒りあわさる時の笛の持つ力、鼓と織りなすリズムの妙をご堪能いただけると思います。

もちろん、皆様のご質問にもお答えすべく、プログラムの後、出演者の方々に再び登場していただいて、お話を聞きます。
深まりゆく秋、<夜>だからこそ、心に響くひとときをお過ごしいただけたら、と思います。


Coco de Noh (ココデノウ)
10月16日(土)19:00 (開場18:30)
三日月の晩に…
「メロディじゃない?能の笛を聴く」

ゲスト:笛・竹市 学 / 謡・味方 玄 / 小鼓・成田達志
11月19日(金)19:00 (開場18:30)
上弦の月の宵は…
「謡と大鼓の面白さってなに?」

ゲスト:謡・片山清司 / 大鼓・山本哲也

クリックで拡大


料金:
各日2,500円 ※2回通し+Bridge Nohの特別割引券 (9,000円)あり

定員: 65名限定

問合わせ・申込み:※受付は終了いたしました。

会場:cocoroom 556-0002 大阪市浪速区恵美須東3丁目4番36号フェスティバルゲート4F

アクセス
地下鉄御堂筋線・堺筋線「動物園前駅」5番出口直結
大阪市営バス「地下鉄動物園前停留所」すぐ
JR 環状線・関西線「新今宮駅」下車 徒歩すぐ
南海電鉄本線・高野線「新今宮駅」下車 徒歩5分
阪堺電軌鉄道「南霞町駅」下車 徒歩すぐ
 駐車場 (有料) 営業時間10:00〜23:00/60分600円



主催:大阪市・(財)大阪都市協会/共催:cocoroom
企画制作:log-osaka web magazine企画委員・石淵文榮

 

2003年度Coco de Nohはこちら

 

back to top