照明取替え作業
18か月に1度の割合で、駅単位で蛍光灯の一斉取替えが行われる。取替えは深夜から明け方にかけて行われ、梅田駅のような大規模駅では二晩かかる。小規模駅では一晩に最小3名、大規模駅では最大7名が作業に従事している。


交通局電力課から…
シャンデリア型の照明は、下面を照らすのには非効率的ですが、広い空間を照らすのには適しています。ですから、地下鉄構内の高い天井の照明としては最適。開業当時、大阪市民の自慢であり、誇りだった地下鉄の面影を今も伝えています。経済性や実用性を考えたデザインである大阪地下鉄の照明、たまにはゆっくり足を止めて見上げてみてください。
http://www.kotsu.city.osaka.jp/
 

シャンデリアのある駅
戦前に建設された梅田〜天王寺間の駅では、建築計画当初から駅構造および配色とともに、駅ごとに照明も工夫されていた。これは乗客に駅名を認識してもらい、駅に親しみを感じてもらうため。中でも天王寺駅には、広大なホームを明るく照らせる行灯を取り付け、梅田、淀屋橋、心斎橋の各駅では、豪壮なアーチ型の天井にマッチする立派なシャンデリアが設置された。

なぜ蛍光灯のシャンデリア?

開通当初は照明に白熱灯を用いていたが、寿命が短く、保守管理に多くの人員が必要だった。そこで広大な駅構内を照らすための、均斉度が取れ経済的に負担の少ない光源である蛍光灯が、昭和20年代後半から採用されることとなった。白熱灯と比べれば、当時で効率は4倍以上、寿命は6倍以上で、消費電力や保守作業の低減に多大な効果を発揮した。蛍光灯化が進むに伴い照度基準も引き上げられ、地下鉄構内の重圧感や憂うつ感が軽減し、乗客の安全面や職員の能率増進にも役立っている。