こうしたアーティスト同士の交流を通して、たんなる情報交換にとどまることなく、真に信頼できる人間同士の関係を築くこと、またその関係が自発的に拡がることこそがネットワークそのものであるという実感を手にした真砂は、このART
CORE JAPANという活動を、プロジェクトでもなく、美術の普及行為でもなく、自身のライフワークと位置づける。すなわち、それは、真砂個人が責任を持つ、完全独立な一個のオーガニゼーションであるという。
ネットワーク/札幌
信頼関係というネットワークは、むろん札幌においても形成されているからこそ、ART CORE JAPAN
が可能となっている。そもそも4年前にこの活動を始めた当初、真砂は、アーティストとして、あるいはデザイナーとして様々な分野を横断的に行き来していたこともあり、札幌市内のヘアサロンFITS
COREのオーナーである高橋裕樹氏の、アートや音楽、ファッションといった若者達の文化を育てることによって札幌の街に横の繋がりをもたらし、ひいてはそれが街の産業となれば、という思いを共有する。そこで彼は、FITS
COREのすべてのアートディレクションを担当することによって、様々な街の情報収集と発信を手がけ、FITS
COREサイト内にART CORE JAPANのドメインの提供を得ることとなったという。
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