“MUSICA”到着
まだ新しいビルだ。
この場所に移転したのは数年前だとか。
3階に着き、エレベータを降りると
目の前にドーンと
麻仕様の袋や木箱が積み上げられてあった。
なんだか正面はごちゃごちゃしているなあ、
と思いながらみると手前に
要・チェック(!)のチラシ置きコーナーが
映画のチラシやら、
ライブのフライヤーもあって
結構色々と置いてある。
そうしてお店の左手の入り口に目をやると
なかなかアンティーク調のお洒落な空間が・・・
右手は併設されたショップがある。
“伯爵”に着いてずんずん中に入り
店内の丁度真ん中あたり
ケーキの並んだショーケースの傍らに
我々は陣取った。
“伯爵”からはお店が見渡せる場所だ。
キョロキョロと見渡しながら
全体を把握するまでにはちょっと時間がかかった。
天井が高く、大きな窓もあって
とてもオープンな感じ。
見える風景がビル群でちょっと残念なんだけれど
平日の昼過ぎということもあり比較的空いていて
女性や男性の一人のお客さんもちらほら
女性の連れやグループが目立ったが
年齢層はまちまちだ。
カフェというイメージからすれば
ご年配の方が多いくらい。
しかし、ここはただのよくある喫茶店ではないことは
すぐにみてとれた。
さっきの麻袋やらの正体も・・・
ヨーロッパ風かと思いきや
そこはアジアンだった。
壁には、紅茶がいっぱい!
パッケージやら、箱やら・・・
『紅茶資料』というプレートも掲げられている。
棚を見上げるとポットの数々
そして、ありとあらゆるところに
紅茶にまつわる品々が展示されていて
見きれないほど所狭しと溢れている。
これは・・・スゴイ
圧倒される。
まるで紅茶の歴史が一望できるような・・・
オーナー/堀江敏樹さんの
紅茶への思いがいっぱいつまっている
ちょうどこの日
たまたまTV番組取材の撮影クルーが入り 堀江さんを
インタビュアーの女性とスタッフ数人が
取り囲んでいた。
20年間通っているという“伯爵”は
当然ながら超・常連さん。
堀江さんとも親しくしているとのこと。
聞けば、紅茶に関しては
第一人者と言われる方で
ショーケースの隣には
ご本人の著書が何冊かつみあげられている。
聞いて知ったのだが
このお店が、日本で初めてできた
紅茶専門店だそうだ。
撮影の合間にご紹介いただきご挨拶をした。
少し話した感じだが
一見とても温厚だけれど秘めたる情熱をいっぱいもった…
全く何も知らないでココにやって来たジブンが
ちょっと恥ずかしかった。
「ムジカ」は文字のとおり「ミュージック」の意があり
もともとは音楽喫茶からはじまったとか。
堂島ブレックファーストたる
オリジナルブランドもあり
紅茶業界では知らない人はいない。
日本ではメッカたる“MUSICA”
メニューがまた何と大判な!
よく見ると、紅茶の種類がいっぱいで
しかも全て解説つき。
それとお値段が安い!
これでポットサービスなんて・・・
ジブンの経験上からすると
洒落た喫茶店のポットサービスなら
大体700〜800円くらいが相場だ。
ちょうどランチの後だったので、これを機会に
“伯爵”お薦め=ここの名物の
三段重ね(!)のアフタヌーンティーセットを注文した。
これは2名様以上からしか頼めない。
まず、スコーンかマフィンから1点
サンドウィッチがつき
ケーキをセレクト
そして紅茶をふたりで同じものを選ぶ。
紅茶の種類はありすぎて
これは、ちょっとすぐには把握できない・・・と
パッと目についた
中国原産の(実は、密かに中国好きなので)
“キーマンの上級”
というものをお願いした。
ケーキは、ショーウィンドを見にいって
ちょっと迷った挙句
“モンブラン”に決めた。
menu.
ドリンク
紅茶は大体430円〜550円くらい
チャイ
等
フード
ケーキセット650円
アフタヌーンティーセット1350円(二人前)
スコーンセット700円
サンドイッチセット1100円
等
☆ケーキメニュー
レアチーズケーキ
モンブラン
チョコレートケーキ
ショートケーキ
アップルパイ
パンプキンプティング
バナナケーキ
マンゴーパンナコッタ
アプリコットパイ
等
☆お持ち帰り用
メープルケーキ
ココナッツマフィン
スコーン
等
※以下、“紅茶の日”記事より抜粋
11月1日=紅茶の日
日本紅茶協会が1983年に制定。
1791年、暴風雨のためロシアに漂着した大黒屋光太夫が
ロシアの当時の首都ペテルブルク(現在のサンクトペテルブルク)で
女帝エカテリーナの茶会に招かれ
日本人としては初めて紅茶を飲んだ。
紅茶が日本に初めて輸入されたのは1880年代だが
日本には緑茶があるため、すぐには定着しなかった。
1952年、大阪に日本で初めての紅茶専門店「MUSICA」が開店し
1974年には東京都内に初めて紅茶専門店ができた。 |
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