log osaka web magazine index

演者の気迫や技を生で感じるからこそ舞台は面白い・・・前進座という劇団を見ていると、つくづく芝居が好きな人達が集まって芝居をしているんだなあ〜という感想を持ちます。
前進座という劇団が好きな理由・・・それは簡単で、「あれは面白かった〜」と語りたくなるような心に残る舞台、その何本かを前進座という劇団が作り上げ、今も確かに私の心に残る作品として有るからです。

前進座が生まれたのは、今からざっと70年前。(http://www.zenshinza.com/
門閥という封建制度の歌舞伎界から脱却し、可能性をためしたいと考える歌舞伎役者達が、家柄などとは関係なく、個人として集まり、そして立ち上げた劇団です。
 しかしながら、親が大切にしてきたものを子に譲りたい、というのは当たり前のこと。前進座が掲げた初志を貫くのは年月とともに難しくなっていくのではないかとも考えます。

瀬川菊之丞という名前は歌舞伎史に残る本当に凄い名前。
一般家庭から前進座へ入団し、平成13年に七代目を襲名された瀬川菊之丞さんにお話を伺いました。

 

瀬川菊之丞(せがわ きくのじょう)七代目
屋号は浜村屋(はまむらや)

昭和53年(1978)4月前進座付属養成所9期に入所
 ″ (1978)10月前進座小劇場「奥州白石噺」振袖新造で初舞台
昭和55年(1980)4月前進座に入り、初代・山村邦次郎を名乗る
昭和57年(1984)4月前進座座員となる
昭和60年(1985)10月「巷談小夜きぬた」新吉で文化庁芸術祭賞
平成13年(2001)5月国立劇場前進座創立70周年公演「寺子屋」千代で山村邦次郎改め七代目・瀬川菊之丞を襲名

 

[ 1 / 5 ]