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+ 小島剛(こじまたかし)

大阪在住の音楽家。主にmacintoshとプログラミングソフトmaxを使って即興音楽を中心に国内外で活動中。

+ 塙狼星(はなわろうせい)

1963年生まれ。人類学を専門とするアフリカニスト。中部アフリカの旧ザイール、コンゴ、カメルーンが主なフィールド。アフリカの踊りと音楽をこよなく愛する。

July 2003 1:20PM from Takashi Kojima  こんにちは

こんにちは。塙さん。
以前話していたメール交換PJをそろそろ始めようと思っていますので、よろしくお願いします。もっと早く送るべきでしたが、メールが出せる環境に無かったので申し訳ないです。

まず、自己紹介的なところでお願いしたいのですが、せっかくweb マガジンに載せるので、メール交換を始める前に読者の方により状況を把握できるように
・塙さんはこれまでアフリカについてどのような事を研究されてきたのか?
・また、現在はどのようなことを研究しているのかを教えていただけると良いかと思います。

ところで私はスペインのパンプローナという街に来ており、「サン・フェルミン」という祭りを見に来ています。
たまたまこの時期にマルセイユの音楽フェスティバルに参加するので、そのついでにバルセロナの友人のところに立ち寄り、そこでこの情報を知って一人でやって来たわけです。
ちなみに、この祭りは「牛追い祭り」として有名なのですが、観光客も含めて白い服装に赤いアクセント(バンダナや白地に赤のデザインのt-シャツなんか)をつけて、街の人口の倍以上もの数の人が約9日間毎日飲み倒し、食いまくりのバカンスを過ごしているような祭りはまるで阿波踊りのようかと思っていました。
ところが、街のあちこちで演奏しているバスク音楽に合わせて踊る人の多いこと!何十種もの歌に会わせて踊る輪が数百人。全員その歌と踊りを知っている事に驚きましたが、加えて、サンフェルミンのグランドフィナーレでは50×30平米の小さな広場に数千人があつまり、大合唱している状況はまるでローリング・ストーンズのコンサートのようで、その民族の結束力は推することができるでしょう。観光客はただラッシュアワーの電車の中でもみくちゃにされているだけの呆然とした雰囲気でした。

後で知ったのですが、僕がいた日にパンプローナのとあるホテルに爆弾が仕掛けてあったそうです。この地方はバスクの独立運動が激しく、バルセロナが属するカタロニア地方同様、民族運動とその抵抗勢力の争いが激しいようです。
牛角に突かれて死ぬのも嫌ですが、そんな民族運動に巻き込まれるのもやっぱり嫌ですね。

というわけで、これからマルセイユに移動します。

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