上方歌舞伎塾

三期生卒塾公演によせて

　平成９年、大阪松竹座開場とともにスタートした上方歌舞伎塾は、現在、一期８名、二期６名、計１４名の卒塾者を上方歌舞伎俳優として輩出しました。
　卒塾者達は上方歌舞伎の幹部俳優の門下として芸名を持ち、既に上方歌舞伎会、平成若衆歌舞伎等でも大役を勤めています。
　平成１５年８月２８日木曜日、その上方歌舞伎塾三期生５名の卒塾式と卒塾発表会がお稽古場と大阪松竹座で開催されました。

　松竹株式会社では、今後も四期、五期と上方歌舞伎俳優の育成を続けられるのだそうですが、四期生の募集については、少し時をおき改めて再開を予定されているとのことで、今回の卒塾式と卒塾公演は塾立ち上げから末席で見守っていた者として、そうした意味から特に感慨深い卒塾公演でした。
　一期、二期、三期とも、それぞれが入塾から中間発表会、卒塾発表会と、二年間で驚くような成長ぶりで、塾関係者の方々や先生方のこれまでの上方歌舞伎塾に対する熱意やご尽力に、歌舞伎ファンとして心よりお礼を申し上げたい気持ちで一杯です。