Mr."TEA"
ジブンはどちらかというと
珈琲党で中国茶を好んで飲んでいたので
紅茶については、これまで目を向けたこともなく
ほとんど知らなかった。
もちろん、“MUSICA”の存在も。
しかし、カフェ関係に興味の持つ方は
意外に堀江氏の著書は知っていたりする。
現に、ちょっと和歌山に戻って
周りで聞いてみたところ
“MUSICA”を知らなくても
「紅茶の本」のことを知っていたり、
読んだりしている方もいたり。
今回はちょうど別の取材が入っていたので
ゆっくり詳しいお話を伺うことはできなかったのだが
一見、とても温厚そうな風貌とはうらはらに
ちょこっとお話させていただいただけでも
当然ながら堀江氏は、
単に紅茶好きだというにとどまらず
もっといろんな人々に
身近に紅茶を楽しんでもらいたい・・・
知ってもらいたい・・・
という思いが溢れ出して伝わってきそうなくらい
情熱的な方だ。
「初めてインドに行かれたのは?」
という、無粋な質問にも
「1971年。」
と即座にお答えいただき、
かれこれおそらく約50年、紅茶一筋の方なのだ。
“芦屋倶楽部”の中で
「紅茶屋のぶつぶつ」 というエッセイを連載をしているとのことで
最新の2月号をいただいた。
ちょうど、“紅茶が普及しない理由”について
3ヶ月にわたって書かれていて
そして、このエッセイを自らコピーして
チラシ置き場でも配布していた。
日本紅茶協会が認定する「おいしい紅茶の店」が
2002年11月1日現在で全国で106店になったこと
についてふれられていて
つまり、認定基準がどうなのかはさることながら
認定店がはるかに減ってしまっているということを
大いに嘆いている。
反対に、ティーインストラクターは急増しているのだとか。
とにかく、紅茶をもっと親しんで欲しいと
日々常々思っているのに
それがだんだんと反対に、マニアックなものになってしまい・・・
確かに
紅茶へのイメージは
ちょっと敷居が高いような感があったかもしれない。
けれど、今回ひょんなことで
“MUSICA”や堀江氏を知ったのだが、本当にココは
老若男女を選ばず、
しかも値段がとんでもなく安い!
一度、是非足を運ぶだけの価値はあります。
=と、断言できマス。
堀江敏樹(ほりえ・としき)
1936年生まれ
ティー・スペシャリスト
有限会社ムジカティー代表取締役
紅茶専門店「ティーハウス・ムジカ」の店主
辻学園・日本調理師専門学校講師
紅茶をテーマにした講演多数
神戸市在住
南船北馬舎
http://home.att.ne.jp/gold/sasaki/nanhoku/nanhoku.html
「紅茶の本 -紅茶とじょうずにつきあう法-」<増補改訂版>
1992年刊 定価 1456円(税別)
日本の紅茶事情、世界の紅茶事情、紅茶の原産国案内、
紅茶の商品学、おいしい紅茶のいれ方・楽しみ方。
紅茶を知り尽くした著者が、紅茶を身近な「お茶」として、
じょうずにつきあっていく方法を平易に解説した
紅茶入門の決定版。
「紅茶で遊ぶ観る考える」 1994年刊 定価
1359円(税別)
紅茶から世界を眺める
シンガポール、ニュージーランド、そしてインドから、
それぞれお国柄あふれる紅茶事情をレポート。
ひるがえって私たちのいびつなお茶事情を考える紅茶紀行。
「カルカッタのチャイ屋さん」 定価
1165円 (税別)
インド・カルカッタのチャイ屋稼業見聞録
湯と葉っぱがあればいたって簡単な、そもそもインスタントな紅茶が
日本ではなぜかどんどんむつかしくなっている。
紅茶は紅茶。
文字どおり日常茶飯の気軽な「お茶」であるはずなのに…。
カルカッタに無数に点在するチャイ屋(茶店)を
ティー・スペシャリストの著者はたずね歩く。
「紅茶屋のぶつぶつ」 定価
1500円 (税別)
芦屋倶楽部人間環境行動研究所
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