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大槻 文藏 おおつき・ぶんぞう
能楽観世流シテ方。1942年大阪生まれ。
故観世寿夫、故八世観世銕之亟、祖父大槻秀夫、父大槻秀夫に師事。
'47年『鞍馬天狗』花見の稚児で初舞台。
'72年「能の会」発足。'84年からスタートした「大槻能楽堂自主公演能」とともに、プロデューサーとしての手腕を発揮する。
'95年「能の会」にかえて「大槻文藏の会」を主宰。
'97年読売演劇大賞優秀男優賞、'98年文化庁芸術祭優秀賞、'00年度芸術選奨文部大臣賞ほか多数受賞。
(財)大槻清韻会能楽堂理事長。(社)能楽協会大阪支部長。
重要無形文化財<能楽>総合指定保持者。
大槻能楽堂ホームページ http://www.noh-kyogen.com/
わかぎ ゑふ わかぎ・ゑふ
1959年大阪生まれ。
役者。演出家。エッセイスト。
連載エッセイひと月に10本以上をこなす。
'86年より中島らもと劇団「リリパット・アーミー」を主宰。現在は座長。
'94年夏より演劇ユニット「ラックシステム」を旗揚げ。
出演、脚本、演出、衣裳、メイク、美術プランまで総合的に関わり、演劇への探求はとどまることがない。歌舞伎、バレエ、映画に関心が高い。
'00年度(財)大阪市女性協会きらめき賞受賞。
連載・著書も多数。
玉造小劇店ホームページ
http://w3sa.netlaputa.com/~tama-sho/
 昨年、ユネスコの世界無形文化遺産に認定された<能楽>。その歴史は六百五十年になんなんとする。
 大槻文藏さんは、広く一般の観客に低料金で質のよい能を見てもらおうと、'72年、「能の会」を発足させた。それは、当時、一回で三番以上の能が並ぶ公演が常識だった中で、能と狂言を一番ずつという公演形態を採用して、関西の新しい能楽ファンを獲得してきた。その仕事は、'84年大槻能楽堂改築後にスタートした「大槻能楽堂自主公演能」に受け継がれている。『苅萱』(かるかや)をはじめ、『松浦佐用姫』(まつらさよひめ)『多度津左衛門』『維盛』『鵜羽』『敷地物狂』などの復曲能、新作能『蛙ヶ沼』などを自ら手掛けるほか、参加した復曲、新作は数多い。
 今回は、大槻さんと演出家のわかぎゑふさんがナビゲーターとなって、能と狂言の面白さをレクチャーする「能楽NOTE」の楽屋にお邪魔して、お二人のお話を伺った。
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