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師匠「今でも、なすびの漬けもんはおあがりにならんとかいう」
お姐さん「やぁ、観てくれはりましたん?」
この対談の少し前に、NHKの『芸能花舞台』で、“九十歳の至芸”と題して三人の女性の芸とインタビューが放送された。
駒香さんの大好物である茄子は、アクが強いので喉にはよくないらしい。
師匠「そらぁもう」
お姐さん「ゆんべ(夕べ=昨夜)また映してくれはりましたやろ」
ちょっと一杯入ったほうがええとおっしゃってますので(笑)。
師匠「そらぁもう、ちょっと入ったほうがよろし」
お姐さん「ずっと、(お酒)やってはります?」
師匠「わても、なあ、どっと量は減りましたけどな、でもやっぱりやってます、毎日」
お姐さん「ああ、そらけっこうです。私がなあ、もうコップ酒があけんようになりましてん。ちょっとね、足がわるなってからね、酔うてこけた言われんの恥かしいから。ほいでな、もう呑まんようんなったらな、ビールも喉へ通れしまへんね、この頃」
師匠「あらぁ?」
お姐さん「はあ。ビールがね、グーッと呑むのが…」
師匠「ああ、ほな、これ(盃)でちびちびやったらよろし」
お姐さん「へえへえ、せやからね、このほうの日本酒やったら、ま、ちょっとな、よばれますねん。昔みたいに‘はいーっ!’ちゅようなわけにいきまへんね(笑)」
師匠「ほたら、お燗をしたのをちょっと…」
はい、今申しました。
師匠「ああ、さよかさよか」
お姐さん「えらい勝手申します」
師匠「私もね、お燗のほうがよろしねん」
お姐さん「あの、ちめたいのね、今言うてはりますけどね(=流行っているけど)、私あれ、かないまへんね」
師匠「はあ、私も冷酒はあんまり…」
お姐さん「あきまへんな」
師匠「昔はなあ、冷酒もええと思たけどね、やっぱり、お燗」
お姐さん「お燗でもな、むずかしおますな。人肌言うて」
師匠「あれはまあねえ、あんなこと言いますがなあ」
お酒の話で軽くウォーミングアップ。
師匠「あの、丑年やそうでんな。ほな、わて、ひとまわり違いまんね」
お姐さん「これでっか(と牛の角のマネ)。へえ!まあ嬉し、まだ上があった!」
ええ?!お姐さんのほうが…まあよろし。お姐さんB型ですか?
お姐さん「Bですわ」
あ、やっぱり(笑) 。
お姐さん「おっしょさん(=米朝師匠)はなんでっか?Bでっか?」
師匠「Oですわ。せやけど、なんで血液型が出てくんの?」
お姐さん、米朝師匠がひとまわり違う言うて喜んではるけど、お姐さんのひとまわり上は、今年101歳でっせ(笑)…お姐さん、かわいい。 |
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