うどんの出汁の話から、<すっぽん>の話に。
お姐さん「あのねえ、あれ(=すっぽんの生き血)、葡萄酒に入れまっしゃろ?あれな、知らんと葡萄酒や言うてクェーッと飲んでん」
あれ、やっぱり(アルコール)まわりますか?
お姐さん「まわるがな。そいでそれ、知らんもんやから一気に飲んだんや、グラスにね」
師匠「へえ」
お姐さん「葡萄酒やから、しゅっと飲まな言われて、そうでっか言うてグーッと飲んだん。そしたら、ふーっと(笑)」
師匠「あれね、日本酒も入ってるんだ」
お姐さん「お酒で炊きはるからな」
まだまだ<すっぽん>。
師匠「あの大劇の後ろぐらいに、すっぽんの店があってな。‘すっぽんとキスしてもらいます’言うてね、割り箸のこっち側をわたいが咥えるんだ。ほいで、むこうをすっぽんがカッと噛みよるんだ。写真撮られてね(笑)。長いことそこに飾ったあったけど、店、無いようんなってもた」
お姐さん「めずらしおまんな、そんなん(笑)」
師匠「ねえ」
すっぽんて、噛みついたら放さへんて言いますね。
師匠「カミソリみたいなね歯ぁやから。ギザギザやないんや、あれね。ズバーッと切れてまうねん」
うわ、こわー。精つくんですかね、すっぽんて。
師匠「まあ、そういうことやけどな。今やすっぽんでもなんでも(自分は)、もう関係ないようになってもた」
いや、そんなさびしいこと(笑)。
お姐さん「そやけど、あれ、気のもんで、食べたらなんか、シャーッとする感じしまんな。気のもんでっけどな」
師匠「ん、そらまあ、確かに効果はあるんでしょうな」
なんか精つく話になってしまった…。
熱いのん(=お酒)がよろしね。落ち着くと言うか。
師匠「ああ、やっぱりな、このほうがよろし」
お姐さん「美味しいね。やっぱり日本人でんね」
師匠「いやもう、やっぱりこれですわ」 |
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