☆preEVENT

　監督の石橋さんを知ったのは、東京だ。初めての劇場公開作品『狂わせたいの』が、渋谷にあるミニシアターの老舗・ユーロスペースのレイトショー公開が決まった頃。ご本人は直接知らなかったが、ワタシ自身も配給・宣伝のシゴトをしていたので、彼らの評判は聞こえてきた。大阪でもキリンプラザで公開されて、かなりの動員数だったらしい、と。公開初日に観に行ったのだが、その日のことは結構よく覚えている・・・というのも、大阪芸大出身の熊切和嘉監督の『鬼畜大宴会』が同じコヤのロードショー枠でかかっていたので、続けて観たから・・・この濃い（！）2作品を。ハードな日だった。監督本人も、女優さんたちと一緒にかなりパフォーマンスを意識したような出で立ちで来られていた記憶がある。1998年の夏（か初秋？）頃のことだ。その後、翌年の大阪公開の際にOMS（扇町ミュージアム・スクエア）と同じビル内にあるカフェでのトークイベントに出かけた。ミルクマン斉藤氏が司会で石橋さんはじめ、スタッフの面々が参加されてたのだが、これも満員盛況だった。
　間もない春頃（約4年前）、新しい職場＝渋谷UPLINK FACTORY（マイクロカフェシアター）に移って上映作品を決める際、この作品をかけたくて監督とコンタクトをとった。本拠地の京都の美術館で上映をしてかなり評判をとっていた頃だ。1日だけトーク・ゲストで東京に来ていただくことにして、その際にやっと初めてちゃんと対面した。これからソフト（ビデオやDVD等の媒体で流通）展開していくという“キュピキュピ”の未発表映像も少し観せていただいた。その際に結局叶わなかったが、彼の希望もあってトークゲストのお相手にと大ファンだという“山本リンダ”さんの事務所とコンタクトをとってお返事をいただいたというエピソードも、今から思えば懐かしい。
　そして、翌年。また彼らは着実に眼の前に現れた。吉本興業と関わって、番組を作るのだという情報が入った。それが、今回上映された『カラー・オブ・ライフ』や『オー！マイキー』の母体となった“パビリオン・プレジャー・ナイト”だった。
2000年の夏からテレビ東京で確か日曜の深夜だったと思う。家に居る際は、何気にチャンネルを合わせて観る番組のひとつになった。
　和歌山に2年ほど前に戻ったワタシとしては映画館での公開以外に、テレビ大阪もうつらないので彼らの映像を観る機会はなく・・・そうして今回、旭区民センターという彼らの映像にはあんまり似つかわしくないハコで、またお客さんも似つかわしくない面々（若いイイ感じの）が集まって来ていて、久々にマイキーやらあの映像の数々と対面。かつて観ていたものもいくつかあったが、大画面の迫力はまた違ってて新鮮で、石橋さんをよく知ってるという雨森さんの横でおもいっきり大笑いした。今さらながら、CDで知っていたゲストのmama!milkさんたちのライブを聞いて、あの番組のテーマ曲を担当していたことを、今回初めて知ったのだ・・・

from かよん