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日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物


02 松山大学ダンス部!

というわけで、この全国高校・大学ダンスフェスティバルのために神戸を訪れていた松山大学ダンス部、総勢54名。さすがに全員に話を聞くのは無理なので、代表の4回生10人にインタビューしてきました。大会初日、コンクール部門の予選が終わった直後、決選に通るかどうかの発表前のドキドキな休憩時間に、時間を割いてくれたのでした。


 
  松山大学ダンス部代表:荒瀬佳奈・河野優・小山朝子・高田李沙田中哲也・西絵理加・西村唯・森千晶安永晃子・和田隆明(五十音順)聞き手:森本アリ・森本万紀子
 
<どんなふうに作ってる?>

森本アリ(以下、アリ):ああやってフェスティバルを見ると、僕には松山大学って突出してるのね。全然別の次元なのよ。まぁ、それもやってる方が感じで分かると思うねんけど。

全員:え〜〜(笑)?

アリ:僕は素人な動きっていうのも好きで、訓練されてないっていうのも含めて素晴らしいんだけど、その自覚も他と全然違うような感じすんねんけど。振付家がいて、全員が振りを決められててやってるようなわけでもなく、わりとみんなで作ってるような感じも受けるし、一人一人がキャラが立ってるっていうかね。今のままのコンポラにちゃんとなってるのって松山大学だけやと思うし。そういう土壌の説明みたいなのってあったりする? 

森本万紀子(以下、マキ):まず作品自体はどうやって作り始めて、作り上げていくんですか?

和田隆明(以下、和田):この神戸の大会で言うと、コンクール部門の方は毎年4回生が創ってて、参加部門の方は3回生が創ってて。別にそうじゃなくてもいいけど、なんとなくそういうふうになってるんです。
 それで、全員で話し合ってまずテーマみたいなものを決めて、まぁそれも先生やコーチにボツられたり(笑)することもいっぱいあるんですけど、そうやってまずテーマみたいなものから固めていって、もしテーマが決まらなかったら、何かこういう動きがしたいとかだけでも決めていったりして、そこからちょっとずつちょっとずつ広げていく感じですかね。

小山朝子(以下、小山):誰か一人が全部振り付けするんじゃなくて、出し合って寄せ合って(笑)、やる感じです。で、それをコーチや先生にアドバイスしていただいて、直してもらって、っていう感じで。

和田:僕らはすごい頭が固くって(笑)、これって思ったら、こうしか見えなくなってくることがあるんで、そこをぶっ壊してくれるのが先生やコーチで、だいぶ助けられて。

小山:だいぶ助けられております(笑)。

和田:普段の練習から、一連のムーヴメントのルーティーンみたいなことを、何かの作品を創るとかいう目的ではなくやってたりもするし、あとは、なんとなく遊びで即興とかやってたものが、あれ良かったよねとか、使えたりするものもいっぱいありますね。

アリ:今日の作品『サイトトレイン』の作り方とかは?

荒瀬佳奈:『地下鉄』(ジミー著/小学館刊)っていう絵本に出会ったことがきっかけになって、まず‘電車’っていうアイデアが最初に生まれて。電車、駅、地下、階段、入り口、行き先、目的、人生、って風に、いろいろとイメージの連想ゲームを繰り返しながら、それを動きに置き換える方法を探して……。

小山:でも、なかなかうまくいかんくって、先生やコーチに見てもらっても、全然伝わらんくって。ボツられてばっかりで、描いたイメージを動きに置き換えるってどういうことなんか、全然わからんくなって。かなりピンチやったよね。

和田:そこで紐(作品中の小道具)を使ってみたらって言ってくれたのがコーチだったんですよ。

 

 
アリ:そこから紐がどう使えるか、紐は線路にもなって、座席にもなってとか、文法増やしていったりもするの? 

西村唯:インプロをいっぱいしたよね。

田中哲也(以下、田中):そんなにこだわって、絶対これじゃないといかんとか考えずに、紐を持って遊んでみたら、自分は遊びよるだけやけど、他の人が見よったら「今のってこんなイメージが湧くね」とか言われたりして、「へぇ〜」って発見がいっぱいあって。

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