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コテコテでも素敵 平加屋吉右ヱ門
商業演劇中心だった梅田コマ劇場。旧梅田コマ劇場を建て替え、飛天から梅田コマ、梅田芸術劇場へと名前を変えたこの舞台。変わったのは名前だけでなく、小劇場系の劇団も上演予定に並ぶ意欲的なプログラム。

シーザーとアントニウスを愛したクレオパトラに、劇中、えん魔によって語られる人魚姫の物語が二重構造となって、愛の形を舞台の上につくりあげる。時空を超えてさすらう魔女と時の翁は古代ローマの時代に留まり、既に亡くなったクレオパトラに魔女は復活の儀式によってすりかわり、真実の愛を体験する。
ストーリーとしてのロマンスに、えん魔の考えるハードボイルドとしての愛の形をしっかりと描き、この部分だけでも一つの舞台として十二分に成立している。しかしこれだけで大阪エンターテーメント劇団、ファントマは終わらない。手品を使い、閉じられた箱の中から登場するクレオパトラ、出演者の懺悔コーナー、突然始まるおまけ配り、クレオパトラが読み上げる小話に思わず吹き出した出演者への罰ゲーム。今回はシーザー役の山浦がはげ頭のカツラを被るハメに。広い会場もすっかりファントマワールドに。
AI・HALLでの初演に比べて登場人物も増え、さらにサービス精神がパワーアップした。
この舞台へ足を運んだ観客に、ファントマは十分満足感を与えることが出来た。私が行った東京での「サイボーグ侍」の公演では、空席もあったようだが、彼らの充実した舞台とエンターテイメント根性は、いずれどこの会場をも満足した観客で一杯にするだろう。


キーワード
■再演 ■恋愛 ■歴史 ■エンタメ
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