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Aug
2003 8:41AM from Takashi Kojima 部族とミュージシャンネットワーク |
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とにかく、暑いですね。僕も毎日寝汗びっしょり。扇風機自身の放熱が生ぬるい風を送っています。
もうこれはヒートアイランド現象のど真ん中に住む僕らにとって、古い木造家屋に住んでいようが、コンクリートのマンションに住もうが、周辺の家屋以外の要素があまりに大きな影響を与えすぎて、どうにもならないような気がしています。
まず、うちの家の周囲には古い木造家屋が多く、何となく日本の良い季節感を感じさせるような雰囲気を持っているのですが、いかんせん虫の鳴き声がまったく無いのです。向かいの家など大きな庭があるのに夏の朝に超大音量の蝉の合唱のみで、それ以外は日中から夜まで一切鈴虫やコオロギの鳴き声などしません。雀や鳩などの鳥すらあまり鳴き声が聞こえません。町中に薬剤でも散布しているのでは?と思ってしまうほどです。
で、夜中に一番うるさいのは、部屋にある時計の針の音と台所の冷蔵庫の音。特に冷蔵庫の音は、機械ノイズが生き物のような動きをするかなり不気味なモノで、季節感というより近未来をイメージさせます。
また、家も本来風通しが良いはずなのに、周囲の家が防犯用なのか、プライバシーなのかトタンで覆われて、風通しどころか空気が完全に止まっています。家で窓全開にしてもタバコの煙はまっすぐ上に・・・。
湿気ばかりが溜まっているような感じです。
部族に関する話。
なるほど、塙さんの指摘されるような感覚は理解できます。いみじくも塙さんが以前、酒を飲みながら、話していたときに言ってた、「ミュージシャン同志のネットワーク」そのものが、そういう身体性に非常に頼っていることが、僕も身をもって体験しているからでしょうか。
音楽を演奏したり聴いたりすることには多層的な面があって、それを共有すること(リスナーにとってはライブに出かけたり、ミュージシャンにとってはセッションをしたり)と同じ事なんでしょうかね。
ロックのライブなんかだったら、閉鎖した空間で、時間を共有していることを演奏者がオーディエンスにアピールすることによって異常な盛り上がりを見せることなど、そういうテンポラリーな他者との関係性を作り出している顕著な例であるでしょう。
また、それとは違ってミュージシャン同士のつながりというのも、個々の音楽家が個別にその音楽性だけで繋がりあい、それによって世界中で活動できています。おかげで僕も欧米でライブをしたり、逆に欧米から毎年たくさんのミュージシャンがやって来てコンサートを企画したりもしています。クラッシックや伝統音楽など所謂、「型にはまった」音楽ではない種類だからこそ、音そのものが持つ曖昧さと、その曖昧さの中で音だけに純粋に共通認識をもち、そこでお互いがその緩やかな身体性(身体的聴覚?)に基づく「部族」となるのかもしれません。
なんだか、そう考えてくると、やはり西洋化してしまった真夏のヒートアイランド現象に汗をかく極東アジア在住の音楽をしている人間としては、アフリカってとっつきやすくもあるし、逆に欧米とは相当考え方が違うのだなということを実感させられますな。とにかく興味深いことには変わりありませぬ
それではまた。
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