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+ 山下里加
+ 小山田徹(こやまだとおる)

1961年生まれ。京都府在住。1984年、京都市立芸術大学在学中にパフォーマンス集団、ダムタイプを立ち上げる。
主に企画構成、舞台美術を担当。国内外での公演多数。
1992年、コミュニティセンター“Art-Scape”を運営。
1994〜96年、“Weekend Cafe”を運営。
1998年、コミュニティカフェ“Bazaar Cafe”の立ち上げに参加。
2000年、ダムタイプでの活動を休止。個人活動を開始。
2001年、共有アトリエ T-Room の立ち上げに参加。山口情報芸術センターのプレイベントとして、市民との協働プロジェクトを開始(現在も継続中)。
2002年、『Beautiful Life』展(水戸芸術館)出品。
2003年、『ガーデン/山荘の時間』展(アサヒビール大山崎山荘美術館)にて、連続ワークショップを開催。

1月3日(土)8:14PM from山下 猫道は初詣にたどりつけるのか?

小山田徹さま。
山下里加です。

あけましておめでとうございます。
本年も、お見捨てなきよう、どうぞよろしくお願いします。

さてさて、今日は1月3日。
小山田さんは、どんなお正月でした?

私は、なんだかよく分からない日々でした。
もともと、正月は苦手なのです。
どうやって過ごしたらいいのか分からない。
だいたい、「正月は家族と過ごす」が定番でしょ。
でも、私には家族はないんですよ。

父母は10年以上前に死んじゃったし、
兄は埼玉だし、姉はソウル。
どっちも正月だからといって、わざわざ行くような感じじゃない。
去年までは友達の家に転がり込んで、その家のおせちを食い荒らしていたのですが、
今年はなんと、年末に携帯電話がぶっこわれてしまい(写真1です)、
誰とも連絡がとれず、とうとうひとりぼっちの正月になってしまいました。
まあ、それもよかろう、ってんで、1日にすぐ近くの住吉大社に初詣に行ったのです
が、これがものすごーいい、ものすごーーーい人出で(写真2です)、
太鼓橋の手前で引き返したのでした。
結局、事務所に行って仕事してました。
とほほ。

正月って本当に所在無いです。
それもこれも、やっぱり家族がいないからだと思うのです。
都会でこんな「アート」なんてものに関わっていると、
家族なんてまったく関係ないような顔してみんな生きているのですが、
正月にはやっぱり家族の元に帰っていきます。
なんで? でしょう。
変です。「家族」って。
私は18歳から一人暮らしをしてきたので、ほぼ人生の半分を一人で生活しています。
基本は。
友達の中には、少し遠い親戚の未亡人おばさんと一緒に暮らし始めた人もいます。
彼女は、いずれ自分の両親や妹も呼び寄せ、「家族」を作るつもりだそう。
ちなみに彼女は結婚していません。
新しい家族のカタチかもしれない。
私は時々、彼女の家に泊まりに行って、「お客さん家族」になります。
他にも、新宮のおばさんちや、幼なじみの家や、元彼の家とか、すでに家庭がある家
に転がり込んで、「お客さん家族」になります。
これが、なんか一番居心地がよいのです。
「自分の家族」となると、ちょっと想像がつかない。

小山田さんは、今は嫁さんがいてるし、昔はダムタイプで公演旅行をしたり、管理人
をしていたと聞いたのですが、まったくの一人で暮らしたことはないのでしょうか?
小山田さんにとって家族って、どんなもんなのでしょうか?
私にとっては、謎の分野ですので、ちょこっとお話くださいませ。

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