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新聞にも書いていらっしゃいましたが、大槻さんの最初の印象は?
わかぎ「最初、怖い人やと聞いてたんですよ。いろんな人が…あの…笑われたところを拝見したことがない、とか言ってはったんです。厳粛な方なのでって」
大槻「そうですよ(ニヤリ)」
笑ってはりますけど(笑)。
わかぎ「もう!(噂は)ぜったい信用でけへん」
ずいぶん印象が違ったみたいですが。
わかぎ「そう。でも、打ち合せのときは、厳粛な方だったんですよ」
大槻「人見知りするんです」
わかぎ「きゃははっ(笑)、そうなんですか?あのとき人見知りしてはったんですか?!」
大槻「そう」
わかぎ「私もドキドキで。もう、どうしよう、ちゃんとせな!って思って」
わかぎさんは、今まで能楽の人にお会いになられたことは?
わかぎ「そんな、一度もお会いしたことなかったです」
でも、狂言の茂山千五郎家のみなさんとお付き合いがおありになるのでは?
わかぎ「それも、こちらの能楽NOTEでお会いしてからなんですよ。舞台はもちろん拝見してましたけど」
茂山宗彦さんと逸平さんご兄弟のお芝居を演出なさいましたが、あれも能楽NOTEがご縁ですか?
わかぎ「ああ、『おそれいります、シェイクスピアさん』ですね。でも、逸平ちゃんとはこちらでもお会いできなくて、京都に歌舞伎を観に行った帰りに、‘飲みに来てや’って言われて、誰?っていう感じだったんですけど(笑)。その時、メルアドを交換して、メールが来たんです。‘演出してください’って。うそつけー!っとか、最初はそんなメールで(笑)」
大槻「なかなか本題に入らへんな(笑)」
わっ、すいません。こういうこともお伺いしたいかな、と(笑)。わかぎさん、今日も大槻さんにだいぶ遊ばれてはりましたけど(笑)。
わかぎ「今日はめっちゃバタバタしてましたよねえ」
大槻「誰が?」
わかぎ「私」
大槻「いや、慣れたもんよ(ニタリ)」
わかぎ「うそぉ、アタフタしてましたよぉ。いや、いつも翻弄されてるんです。ツッコまれたり、ツッコミ返しっ!とかされたり」
今日も、能面を入れる袋の話を最初に質問しはった時、はぐらかされて、でも、しつこく聞いてはりましたよね。一遍めは必ずボケはるんで(笑)。
わかぎ「何回かおんなじことを聞かなくては!と思って」
えらいっ!(笑)
わかぎ「でも、先生、ボケてはるんじゃないですよね(笑)」
大槻「うん、考えてんねん」
(笑)考えてる間に会話が先に行ってしまうんですか?
大槻「うん、回転が遅いから」
わかぎ「いや、それは絶対ないし(笑)」
ほんなら、後でおんなじこと聞かれて、ほんまはホッとしてはるんですか?
大槻「いや、んー、また聞いてるなあ、また考えなあかんなあって(笑)」

 会話が弾むような弾まないような…、そろそろ真面目な話に移ろう。
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