日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物 |
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<舞台と客席との出会い>
アリ:今回の『サイトトレイン』は、僕には完成度も十分に高いので、他に応募したらいいのにと思うのね。学生の枠を超えて何かっていうのは考えられないんですか?
大野:っていうか28人っていう人数で応募できるコンクールがない。
アリ:その28人っていう人数があそこまでうまくまとまってるっていうのも、その構成美がピナ・バウシュとか以上やと思ったのね。あんだけの人数構成するのって大変なことだから。すごいもったいないなと。
でもあの子らにとっては、この神戸大会が今ゴールなわけやん。で、ゴール果たせなかったみたいに思ってみんな泣いてるわけやん。他がひどいから僕はくそくらえって最初から思ってたけど、でも入賞もしないとは思いもしなかったのね。全然レベルが違うと僕は思うから。そうすると、他に見せてあげる場所が必要じゃないかって、僕ら一ファンから言ったらそうなるんですけど。
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『サイトトレイン』
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大野:そりゃあ出したいですよ。出せるチャンスがあるなら。でも現実問題としてはね……。
あと、メンバーが大学生だから、春には4年生が卒業しちゃうっていうのも大問題。卒業しちゃうと再演不可能な、幻になっていくっていうところが……。
アリ:毎年大人数が出ていく、入って来る。新陳代謝のあるカンパニーみたいなもんじゃないですか。その新陳代謝が、強みであり弱みですよね。
しかし今回の神戸の大会は僕も悔しかった。どこで評価されるか。ここで評価されるのは無駄じゃないんだろうかっていうことを覚えるから。
大野:神戸大会は彼らにとって青春の象徴な部分もあるんですよ。だから、神戸大会で成績を修めたいって思いは強い。
でもやっぱり、この神戸大会という場において、今年の作品は弱かった。弱かったし届いてないし、もうちょっと個々のダンサーの存在の仕方があったと思う。しかも、仕上がりが大変遅かったので。作品を模索中な状態、それがレアな感じでいいのだけど、どう考えてもやっぱ仕上がりが遅すぎた。
マキ:一昨日はそんな中、みんな時間を割いてくれて、今思うとみんなそわそわしてたんじゃないかなぁと思って。
大野:でもすごく喜んでました。お声かけていただいて。そんなふうに全く知らないところで見てくださっていた方とこんなふうにお話できて。
アリ:そんな人ってほとんどいないと思うからさ(一同笑)。僕も3年前に偶然見ただけでさ。
大野:今日も参加発表の作品って、一回生は全国初デビューだったんですけど(笑)、どこで誰がどんなふうに見てるか、これが何年後かにどんな出会いに繋がってるか分からないから、全く知らない人が見てくれる面白さ、ありがたさ、幸せっていうのを感じながら、大事に踊ってねって言ったんですけどね。
わかんないでしょ、将来どこに繋がっていくか。3年前の『End Roll』をまさかアリさんたちがご覧になっているとは思わないし。こうやって3年経ってお話できるとは思わないし、やっぱりどこかにいろんなご縁のある方とご縁のある分だけ、きちっと舞台と客席という形で出会ってしまってるんだと思うので。
(2005年7月31日 於:神戸GUSTO HOUSE)
この11月に、松山大学ダンス部の定期公演が、松山市で行われます。私たちはもう一度出会うために行ってきます。もちろんその模様も、この場を借りてご報告するつもりです。今回2回に渡ってご紹介した松山大学ダンス部に、少しでも興味を持っていただけたら、『サイトトレイン』が幻の作品になる前にぜひ、皆さんも放し飼い計画の松山牧場を訪れて、松山大学ダンス部を応援しませんか?
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松山大学ダンス部定期公演 Dance Scene 17 “STATION”
2005年11月13日(日)14日(月) 19:00開演 18:30開場
於:愛媛県県民文化会館サブホール
松山大学ダンス部
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