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09 空腹の技法 その2 山下残

インタヴューシリーズ -空腹の技法- その2 
ライヴとテクストの間を漂う振付家、山下残。言葉の岸を離れて新たな漂流の旅へ。

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<空腹の技法 その2 山下残>

 ダンスを見にでかけて、いきなりテクストを渡される。それも、作品のあらすじやコンセプトを記したパンフレットのように、開演前に目をとおしてパタンと閉じてしまえる類のものではない。上演の始まりとともに開かれ、終わりまでダンスと時間をともにする、書かれた、あるいは声にされたもの…。いわば「言葉」で構成されるダンスのテクストを、山下残さんはこれまでの作品づくりにおいて支えにし、ちょっとびっくりするようなやり方で、観客に差し出してきました。言葉のテクストに、山下さんはどのように近づいてゆき、そこにどんな面白さを見いだしていったのか。新作『船乗りたち』では、「言葉」という支えをはずしてダンスのテクストを成立させようとしている山下さんに、お話をうかがいました。

+ + + + + 公演情報
京都芸術センターセレクションvol.20 山下残ダンス公演『船乗りたち』
12月23日(19:00)、24日(15:00)、25日(15:00)@京都芸術センターフリースペース

振付・構成・演出 山下残
振付アシスタント 大槻弥生
出演 垣尾優 筒井潤 新宅一平 山下残 
 

 
 

 
 

 
どのようなきっかけでダンスを始められたのですか?

山下:高校までいわゆるロック・バンドをやっていたのですが、続けるつもりはなくって、あらゆる上演芸術を見まくったんですね。その中で岩下徹さんのソロを見たときに「ロックだ!」と感じて、ダンスをやろうと思ったのがきっかけです。それであるモダンダンスの研究生募集のチラシを見つけて、あまりよくわからずに出かけていって、何か違うなあと思いながらも通い始めたんですね。当時、関西のモダンダンスで男性は5本の指で数えられるくらいしかいない。「ガンバレ」と言われて、20歳でタバコをやめ、体をつくり替えました。

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