
| 日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物 |
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DANCE BOXで働く人インタビュー その1 舞台監督 大田和司さん
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プロフィール: 1998年よりDANCE BOX舞台監督。2002年Art Theater dB開設に際して劇場プランを手掛ける。他に維新派の舞台監督・劇場設計。2005年 大阪現代演劇祭<仮説劇場>WA技術総監督など。
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1. 知人をとおして舞台監督を頼まれたのがきっかけです。DANCE BOXがフェスティバルゲートに来る前、TORII HALL(トリイホール)でやってた頃の『DIRAC』(1998年に千里中央のA&Hホールで行われたDANCE BOX Ver.10特別企画)のときから、つづいていますね。
舞台監督になったそもそも? う〜ん…成り行きとしか言いようがありません。というのは、学生のときは映像づくりをやっていて、維新派が舞台で映像を使うというので、作品リストにも載ってない『インデックス』(1989年 大阪・東京)という公演に関わったんです。やってみたらとにかく面白くて、付き合ってる内に、映像で関わってたのが「少年街」(1991年 東京・汐留)では大道具をやっていて。そしたら次の公演で、主催の松本雄吉さんに「舞台監督をやって」って言われて、「舞台監督って何をするんですか?」と答え、今に至る。
2. 一口に舞台監督とは言っても、いろいろな仕事があって説明するのは難しいんですが、例えばスケジュールを組んだり、空間を図面にしたり。作品をつくりあげてゆくときに、何をどんな順序でどこに配置するかといったことを、スタッフが共有できるようにしたり調整したりといったことですね。
dBでもそれは同じです。ただ、他の劇場と比べると特殊なのは空間でしょうね。そりゃ、上をジェットコースターが走ってたり、下でプロレスやってたりってこともありますけれど(笑)。フェスティバルゲートでやるということになって、いくつかあった候補の中から選んだ空間とはいえ、劇場としてはぎりぎり精一杯の広さ。普通は奥舞台とか袖とか、舞台裏に空きスペースがちゃんとあるんですよね。でもここは、大きい道具を使おうと思ってもはけたときに置き場所がないので、企画に応じて相談したり工夫したりにも限界がある。それは苦労ということではないです。できることが最初から限られているんだから、できることをやるだけ。もちろん、ツアー作品をdBで初演したりしたら、後でよその劇場に合わせるので大変でしょうけれど、そこは出演者にも理解して考えてもらいますから。逆にいいのは客席との近さでしょうね。特にダンスなんかだとこの距離は生きるんじゃないですか。
空間以外のdBの特殊なところは、自前の企画が多いからということもあるんでしょうが、スタッフとアーティストとの関わりが密だなと思います。先日のお別れ会でも、よう集まっていましたよね。別になくなるわけじゃないけれど、こうして集まってくる人たちがたくさんいる。
3. 最近ので言えば、黒沢美香の『jazzzzzzz-dance』。だいたい2週間くらいここでの制作期間があって、その間も、初日の後でも出演者が変わってゆくのが見られたから。面白かったです。
関わることができなくて気になっているのは、この間の 『R40』。残念ながら「維新派」の公演期間中だったので。舞台監督のまはるさんが、一筋縄ではいかんダンサーたちの集まりにどうしはったのかなって。
4. 次の場所を見つけて…というより、新しい空間を見つけてまた場所をつくることになるんだな、と。そういえば、お別れ会のときにふと、親しい者を亡くしたような感じもしました。やっぱりdBは特別な劇場やと思いますよ。最初の空間づくりから関わってもいるので、愛着があります。
5. それは必要。維新派も、例えば南港でやったときなど、(財)都市協会の協力で、あの場所でああいったことができたわけだし。助成など、お金の支援ももちろん必要だけど、特に場所をつくるときには、土地建物についての法やそこに住んでる人との調整で、行政の協力はなくてはならない。
6. 今後のことについて何か言うなら、まあ、くじけずに、また空間で場所をつくってゆくのだろうな、と。
大谷さんコメント>>>「大田さんは、僕がこれまで出会った舞台監督の中で最もクォリティーの高い仕事をされる一人です。彼は基本的に、アーティストがやりたいことを可能な限り全て実現してあげるという考えのもとに仕事をする。それは、「できない」ということを言わないということなのですが、維新派でやっていることからもわかるように、彼自身のものをつくる能力が高いので、えらいことをしていても、決してしんどそうに見えないんですよね。だからアーティストも安心できる。そういう大田さんを見ているので、他のスタッフもいい仕事をするようになります。そういう意味でも、本当にいい舞台監督に出会えたと感謝しています。」
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