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日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物


32 箱を場に変える人々のお仕事

DANCE BOXで働く人インタビュー その2 デザイナー 升田学さん


 
  プロフィール:デザイナー・ハリガネ画家・役者 ウェブサイトはコチラ>>> 1973年兵庫県西宮市生まれ。大阪市でデザインプロダクションに勤務の後、2002年アートーンデザイン室を開設。2006年ハリガネ画による個展「ヒトスジ」展開催。また、1997年より 「維新派」 に所属。以後海外公演を含め、全ての作品に出演。維新派の美術班としてセットデザインの一部を担い、2001年に劇団ロヲ=タァル=ヴォガの美術監督を務める。2004年、維新派本公演「キートン」ではキートン役を好演。画像は「ヒトスジ2」展のDM 9/16〜9/24開催中本頁のフライヤーdesign: 升田学
 
1. 僕は、デザイナーの仕事と維新派の役者活動などをしているのですが、2003年に役者が主体になってBRIDGEで公演した『[30/1(いちぶんのさんじゅう)]〜個々のこころみ〜』のときにデザインしたフライヤーが、dBスタッフの横堀さんの目にとまったことがきっかけです。dBの舞台監督もしている維新派の大田和司さんを経由してフライヤーデザインのお話をいただきました。

2. 主に『dB freak』という隔月発行の情報誌のデザインです。2回目のリニューアルには、基本コンセプトから関わらせてもらいました。それまではどちらかというとダンス関係者向き。そのときに少し方向転換して、ダンスに関心のない人にも手に取ってもらえるように、新世界で活動していることが伝わるように、というのがみんなの一致する意見でした。


 
 
 
例えば表紙の写真なんかは、新世界の町に出て行って撮影する。そのインパクトは、写真家の伊東かおりさんの手腕によるところが多いです。僕は敢えて撮影には立ち会わないことにしていました。この粟太郎さんの表情なんか、ふだんは見せないようなものですよね。ダンサーと知り合いになると思い入れができていい部分もある。でも、僕はあくまでもダンスに興味のない人の目で写真を選ぼうと思ったから。あとは、今使っているロゴなんかも、そのときにデザインしたんですよ。

 それ以外で印象に残っているのは、黒沢美香&大阪ダンサーズ公演 『jazzzzzzz-dance』 ですね。「何でもいい」って言われて、すごく苦しみました。それまでの『jazzzzzz〜』の記録映像を見せてもらったりして得た印象をどう出すかって、ひたすら考えました。そうして出来上がった物を黒沢さん本人がすごく喜んでくださって、僕もとても嬉しかったです。


 


 
 
 
 この仕事をとおして、すごく勉強になったと思います。以前、デザイン事務所で働いていたときは、デザインで個性を出そうと考えていた。でも、dBの仕事では、依頼の特性を出すことに集中すれば、自ずといいものができた。アーティストそのものも企画も個性的ですからね。個性のあるスタッフと話し合ってすすめるのは時に大変ではありますが(笑)。

3. 2005にオランダのビー・ワンダーの作品にゲストで出演したこと。ダンサーではないほうがいいってことで、役者の僕に話が来たらしいです。作品のほとんど、奥の壁際にずーっと隅っこ向いて立っていて、その間踊っているビー・ワンダーさんを最後に抱きとめるって内容でした。だから本番の踊りは見れなくて。でも、リハーサルを見て、こんなダンスを踊る人なら、依頼を受けて良かったという気持ちになりました。


 
 
 
4. お別れ会の最後の最後になって、それも扉を出て帰り道になってやっと、しみじみしましたね。なくなって今更思うのですが、集う場所がなくなったんですよね。早く次の箱を見つけて欲しいです。

5. 必要だと思います。演劇でも、ダンスでも、パフォーミングアーツはまだまだ市民権を得ていないところがありますから。

6. とにかく場所を早く見つけて欲しいです。dBというのは、ダンスをやるというよりも、いろんな人が集まるところなんです。そのあたりは、僕が関わっている維新派ともまた違った場所のあり方なんです。
今のスタッフも、仕事というよりダンスが好きで動いている感じ。みんなが全体に関わりたがりで、あまり「これは誰の仕事」「これは誰の…」と分かれていない。分担しないので、大変なときもありますけれど(笑)。そこがdBの魅力だと思います。

大谷さんコメント>>>「マッスーも出会えて良かったと思う一人。彼自身の作品も、役者としてもそうですが、デザイナーとしても気品があるんです。チラシの性質上、目立つポイントがないといけないわけですが、あざとさがない。あと、維新派だからかもしれませんが、集団でものをつくる演劇をやっている人たちと違うなと感じるのは、作家としての自立心が強いところ。そのあたりは、美術家や、ソロの多い関西のコンテンポラリーダンスの作家と共通する部分があるのかも知れませんね。」

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