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毎夜10時〜11時の間に、「みおつくしの鐘」の
映像を再生しています。 |
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中之島にある大阪市庁舎の屋上に鐘がひとつ下がっています。
この鐘は、「みおつくしの鐘」といい、 本当は、毎夜10時に鳴るのが望ましいのですが、
なかなか、そんなわけにもいかない様子。 そこで、せめてweb上でだけでも、毎夜10時に鳴らすことにしました。 |
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市内では、毎夜10時になると、どこからかチャイムの音が響いてきます。大阪に生まれ育った人なら、「あ、『みおつくしの鐘』が鳴っている」と思うことでしょう。でも、鐘が鳴るとはいえ、ゴーンと鐘の音が響いているわけではありません。学校と同じチャイムのメロディが、どこかで放送されているのです。それでも、大阪人は、その音を聞いて、「みおつくしの鐘」だと思うわけです。なぜ、大阪人は、夜10時のチャイムを「みおつくしの鐘」というのでしょう?
「みおつくしの鐘」は、昭和30年、大阪市地域女性団体協議会が「青少年が健全に育つように」との祈りを込めて、募金を集めて制作したものです。そして、同協議会はまた、この鐘と合わせて、メロディの流れる発声装置を寄付していました。そのメロディとは、そう、あの学校のチャイムのメロディ。現在、夜10時に大阪の夜の巷に流れる「みおつくしの鐘」の音は、この発生装置からの音なのです。
当時のお母様たちは考えました。夜遊びしている子どもたちに、家に帰るよう気づかせたい、そうだ、夜10時に鐘を鳴らしましょう、と。子を思う母心が形に表われたもの、それが「みおつくしの鐘」なのです。
大阪人は、時を同じくして寄付された、シンボルとしての実物の鐘と、実用としてのチャイム発生装置、そのどちらをも「みおつくしの鐘」と呼んでいるのですね。
ちなみに、みおつくし、とは大阪市の市章にもなっている、昔の水路の標識のことです。
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