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平成15年度「映画連続講座〜日本映画を関西から〜 」

「コミュニティシネマ」とは?

 「コミュニティシネマ」の活動は、全国的に見ると映像環境の地域格差がまずあげられます。等しく映画を見られる環境を作っていくことは大切なことです。
大阪は、日本第2の都市として世界有数の映画都市といえますが、東京では上映出来て大阪では見られない作品が驚くほどたくさんあります。
 これまでの行政の考え方としては、まず建物(箱)を作ることからスタートしていました。文化拠点を作ることはとても大切なことですが、それがいつしか目的となり、完成した後に、実は運営に適さない建物であったり、運営するための予算などが考えられてなかったりの、「箱もの行政」であったことが多々あります。
 「コミュニティシネマ」は、机ひとつから始ります。その机から、まずソフトを考え出します。何が重要なのか、何が必要なのか、何が求められているのかを考えるところから始ります。
 大阪には、東京にはない民間の活力というかけがえのない文化的伝統があります。「町民文化」が築いた街、それこそ大阪なのです。また、大阪は日本で初めて映画(リュミエールの作品)が上映された映画文化発祥の地でもあります。この伝統を背景に、民間の活力と行政がともに協力しあい、また知恵と情熱を出し合うことで、これまでには考えられなかった自由で手軽で魅力的な文化創造を築いてゆきたいと考えます。

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