日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物 |
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作品紹介とインタビューによる「あなたのダンス」3
『UNANUK』ジェコ・シオンポ
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日本では聞き慣れない激しく優しい雨音の中、ぴょこんと登場したジェコ・シオンポさん。出身地であるパプアの生活と結びついた身体技法と、それに親近性のあるヒップホップ系のテクニックの間を行ったり来たりしながら、ぴたりと立ち止まったり、数歩下がったりを繰り返して下手から上手に水平に進んでゆきます。と、ボンっと音がはじけて、照明で上手の壁に並行して切り取られた長方形のエリアに飛び込んだ。それから彼は、縦横順番に切り替えられていく長方形の照明エリアの中で、2つのダンステクニックと、シンプルなジェスチャーを使って、前進する足と後ろに引き戻す力の"間"を揺れながら、飄々と歩みを進めてゆきました。後半、奥の壁いっぱいに投影された自作のビデオダンスの上映シーンでは、客席に背を向けて眺める人になったシオンポさんが、最後の場面でまた照明を浴びて踊ったときには、作品全体が、ジャングルに育ち大学でダンスを学んだ初めてのパプア人であるというシオンポさんのライフ・ステージを象徴しているかのように見えました。
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+作品をジェコさんの人生の象徴のようにお見受けしました。
ジェコ:そうでしたか。実際あれ(照明で切り替えられたスペース)は、橋なんです。子供の頃、遊んだり、ただ座っていたり、ものを食べたり、橋の上で過ごすことが多くて。普段はデュオで踊ることが多いのですが、今回は2度目のソロ。それぞれでさまざまな意味を見ることが可能だと思います。
+パプアからインドネシアに出てダンスを学ばれたわけですが、その動機となったのは?
ジェコ:過去にやっていたことはいろいろあるけど、起こるべくして起こった出来事があって、それらはよい動機になっていると思っています。過去からと同様に、未来からもインスピレーションを得ますが。過去の出来事というのはとても特殊で、進化のようなものだと思っています。一つ一つあげつらうことはできませんが、私のこころと感覚にしみ込んでいるんです。
+大学で勉強しようとしたとき、大変だったことはなんですか?
ジェコ:まず、両親も友達も反対しました。芸術で生計をたてられるかどうか心配したんですね。で、飛び出したというわけです。
大学では、あらゆるダンスを、テクニックと歴史の両面学ばなくてはなりません。世界の舞踊史とどんな風に発展してきたか、インドネシアの文化史もね。さまざまなダンスの形態の違いを感じ取りたかったので、バレエもモダンダンスも練習しました。ハードだったけど、こういった大学での勉強のおかげで、ダンスをつくることが可能になったと思っています。
+作品はどのようにつくられるのですか?
ジェコ:公園を歩いたり、そういったことをしながら作品のリハーサルをするんです。だからスタジオを使った事はありません。劇場だとかの場所の違いが影響するか?全く問題ありません。若い頃から踊っていたし、創作となってもこころでつくるのですから。それ以外のもの、自分の外から影響を受けることはありません。基本的に、自分の体があればノープロブレム。
※special thanks for typing and translation to 藤田一さん、一郎さん、リズマンさん
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