取材・文/村上美香
維新派が東京に行った。東京の“新国立劇場”の舞台に立った。これは、えらいことである。何がえらいことなのか・・・従来の維新派ファンには蛇足になるかもしれないが、まず、野外劇中心の維新派が「劇場公演」をするということ。さらに、漂流民のように地球のあちこちの村や島に流れ着いては、劇場を自らの手で立ち上げてきたアウトローな維新派が、オペラの殿堂「新国立劇場」で公演することになった、ってこと。主宰・松本雄吉さんは東京の情報誌に「まあ、うちの昔からのファンなんかは、カネに転びよった〜とか思うやろうねえ・・・ははは」とかいう先手必勝コメントを載せていたのには笑ったけど。ともあれ、維新派in東京・新国立劇場を、大阪は千日前在住の村上なりにレポートしてみよう。
|